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人工衛星(シャトル)が見えるってどういうこと?
人工衛星が見えるってどういうこと?とよく聞かれますが,これをできるだけ短く解説します。一気に説明しますから気を入れて読んでやって下さいね。 夜空の中(特に夕方,明け方)で,すぅ−−っと動いていく(移動していくところがミソ)星のような光点が見えることがあります。これが人工衛星です。流れ星(流星)や彗星とは違います。似てて間違えやすいものとしては,夜間の飛行機がありますが,赤や青の人工灯が付いてたり,一定の間隔で点滅したりしますから,慣れればすぐに両者の見分けはつくでしょう。 人工衛星は地球の周りをケプラーの法則という(難しい?)決まりに則って回ってますので,計算によって過去,現在,未来の位置を知ることができます。これによって,地上からでも衛星が見えそうな日時を予報するのです。
じゃ,どうすれば見えるの?
人工衛星を観察するためには特に機材等は使用しません。健全な肉眼とある程度星が見える夜空があれば十分です。予報の内容を確認して,何時何分のどのあたりの空の位置をどう動いていくのか,事前にプロフィールをよく調べておきます。また,外へ出て実際の空の方角も確認しておきましょう。 もちろん人工衛星にも明るく見えるものと暗く見える傾向のものがありますから,最初はより明るく見える衛星を選ぶと良いでしょう。スペースシャトルやミールなどは最適です。また,暗い星までよく見えるような,条件の良い星空の元で観察できるようでしたらベストです。 そして,後は外へ出て人工衛星が見える時刻を待つのですが,計算の誤差も考えて,前後数分の余裕は持たせましょう。また,軌道を変更するような衛星の場合は,計算どうりに見えないことがありますので注意して下さい。(シャトルなどは頻繁に軌道を変更することがあるので,要注意です。)
人工衛星はこんなふうに見える
そのうち,ゆっくり動いていく光点を見つけることができる思います。これが,結構難しいのですが,一度見つかれば目で追うのは簡単です。衛星が明るかったり,星がたくさん見えるような条件の良い空の元ですと,この確認作業が非常に楽なのです。 前もって確認しておいた飛行経路の通りに動いていくようであれば,目的の人工衛星と思ってほぼ間違いはありませんが,衛星の中には明るさが変わったり,地球の影に入って見えなくなったり,逆に影から出てきて見えるようになったりするものもあります。余裕があれば,記録も取っておきましょう。 また,うっかり飛行機と間違えそうになることがあったりしますが,飛行機の場合,複数の光点が見えたり,赤や青の人工衛星には見られない色彩があったりしますので,じっくり見れば区別は付けられます。
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