福岡工業大学の小型衛星「FITSAT-1」のLED発光実験を観測するための情報を非公式に発信します

FITSAT観測ガイド

 夜空の中のFITSATは肉眼では確認できない明るさであるため、天体観測の機材を使って観測を行うことになります。その観測は簡単なものではありませんが、 必要なFITSATの位置の情報や観測機材がそろえば、誰でも挑戦することが可能です。
 FITSATは地上400キロ上空を秒速7.7キロで移動しているため、観測する場所によって見える時刻や方向が微妙に違ってきます。観測者自身が個々に 軌道計算ソフトウェアで計算を行い、観測機材を夜空のどの方向に向ければFITSATを見つける(撮影する)ことができるか、事前に調べた上で観測に臨む必要があるのです。
 このページではFITSATの観測に必要なノウハウを中心に解説していきます。

ひとことノウハウ(知っておきたいこと)

  • FITSATは夜に観測する。昼間は観測できない。
  • FITSATは常に発光していない。日本上空を通過するタイミングに合わせ、指令が出されたときだけ発光する。
  • FITSATの予想される明るさは8等級。肉眼では見えない。
  • FITSATは双眼鏡やカメラなど天体観測の機材を使って観測する。
  • 街中で星がよく見えない環境では、FITSATを確認できない可能性が高い。
  • 天の川が見えるような、郊外の星がよく見える場所で観測することが理想。
  • 観測地ごとにFITSATが見える時刻や方向が微妙に違う。観測者が個々に衛星軌道計算ソフトを使って事前に調べる必要あり。

軌道計算、観測方法について

はじめに(知っていただきたいこと)
FITSATの軌道を計算し、見える時間や方角を調べる
双眼鏡で眼視観測をする(初心者向き)
望遠レンズで撮影をする(観測者向き)
短焦点望遠鏡で撮影をする(観測者向き)